現場は古い木造住宅の1階だった。店舗を造るには天井高が低い為、飲食店では通常行う厨房の床上げはせず、
もともとのコンクリート床に防塵塗装を施すことで、天井高さを確保し同時にコスト削減も図った。
厨房と客席の高さが同じなので店員とお客さんとの距離が近く、コミュニケーションを誘発する設計とした。
壁は土色の漆喰壁で、複数の色を混ぜた仕上にすることで空間の陰影を演出している。
焼きの風景は客席から観る事が出来、より食欲をそそる雰囲気づくりを心掛けた。
カウンターには厚さ45mmの吉野杉を採用している。
柔らかい肌触りはもちろん、メンテナンスをしながらカウンターを育てることも目的としている。
年月を経ることで味を増すお店づくりを心掛けた。