ZOWとのコラボレーションで建物の性能に拘った住宅
東京23区、建築規制が非常に厳しい地域での住宅のプロジェクトだった。クライアントは30代のご夫婦と子供2人、奥様が新築を期に自宅の1室を使って開業するという。仕事場と住宅の玄関が共有の為、プライバシーの確保や開放の仕方を模索しながら設計を進めていった。結果的に住宅と仕事に関する要素を11のブロック(空間)に分け、それらを必要な分だけ接するように空間を繋げていった。
11のブロック(空間)を縦横にずらしながら結び付けていき、出来た形がこの家のデザインになっている。
窓はアメリカのマーヴィン社製で気密、断熱共に国内の窓よりも性能が高い。エントランスの吹き抜けが1階から3階まで縦に仕切りなく繋がるこの家は、高い断熱性能が求められた。デザインが良いだけでは意味がなく、デザイン性に欠ける事は許されない。この為、気密・断熱性能に大きな影響を与えるドアや窓には優先して予算を使う事にした。真夏、真冬でも快適な住宅となった。