世田谷区桜新町の木造1戸建て住宅のリノベーション。
クライアントはお子様も既に独立されたご夫婦でした。
L型にレイアウトされていた既存のLDKを適切な補強を施したうえで壁を撤去し、広々とした空間へ。
リビングと廊下の間仕切りはガラスにして抜け感を出しているので、実際の面積以上に広さを感じます。
また、急な階段を緩やかにしたり、断熱材を性能の良いものに交換するなど、この先を生活を快適に過ごす為に
手を加えていきました。
工事前の写真(以下モノクロ写真は工事前の状態)
床暖房も新たに設置しました。(床暖房敷設時)
玄関・エントランスも含めて、家全体を落ち着いたトーンの色合いで統一して仕上げました。
お客様のご希望で、建材は極力既製品から選定しましたが、既存躯体の柱を現わしにして部分的に本物の木を見せることで、素材感も感じられる空間になりました。
現場は古い木造住宅の1階だった。店舗を造るには天井高が低い為、飲食店では通常行う厨房の床上げはせず、
もともとのコンクリート床に防塵塗装を施すことで、天井高さを確保し同時にコスト削減も図った。
厨房と客席の高さが同じなので店員とお客さんとの距離が近く、コミュニケーションを誘発する設計とした。
壁は土色の漆喰壁で、複数の色を混ぜた仕上にすることで空間の陰影を演出している。
焼きの風景は客席から観る事が出来、より食欲をそそる雰囲気づくりを心掛けた。
カウンターには厚さ45mmの吉野杉を採用している。
柔らかい肌触りはもちろん、メンテナンスをしながらカウンターを育てることも目的としている。
年月を経ることで味を増すお店づくりを心掛けた。
さんさん森の保育園シリーズの第3弾となる さんさん森の保育園 大井町
品川区、大井町駅から徒歩3分程に位置し、人通り・交通量共に多い場所での計画となった。
開放的な園を目指しながらも、充分な防犯への対応と園内での音や外からの視線の遮断など
解決すべき課題が多かったが、木製のルーバーを各階のファサード面に配置することで解決を図った。ルーバーの空きを70mmに設定し、建物に正対したときにのみ透け感を感じる設計とした。
斜めから見ると木製のルーバーにより、園内部への視線は遮断される。
歩道から通じるエントランスの土間は三和土と大谷石とし、園児が大谷石をリズミカルに踏んで登園する姿を想像した。
エントランスの夕景。外から中へシームレスに繋がる町屋の路地のようになっている。
天井を低く抑え広い面をつくったことで、守られている安心感を感じるよう考慮した。
ファサードの夕景。木製のルーバーから漏れる柔らかい灯りが街の風景に温かみを与える。
保育室にさす柔らかな光。
遊戯室
保育室どうしは丸太やガラスで仕切られていて視線が通るので、園児どうしの交流が増すように設計している。
1階の玄関と廊下。廊下はバリアフリー法の規定を守りながら、蛇行させることで園児たちの
‘たまり’ の場を作っている。
屋内階段
屋上も木製ルーバーで覆われているので、園児の安全が確保出来るだけでなく、近隣への音も緩和されている。
本園(左)のRC造に対して、分園(右)は木造3階建て。開けた通りの門のように並んで建つ。
木造(木造耐火建築)にすることでRC造よりも建物が軽くなり、杭工事や基礎工事のコストを抑制している。
最上階の遊戯室と広いバルコニーは開放的なサッシでシームレスに繋がる。
発表会の為の舞台
保育室にはすべて本物の木を使う。
エントランス
エントランスに「四季の枝」と呼ぶ4種類の木を設置しました。 N&Cが宮崎県の山で選んだ本物の木をそのまま設置しています。(春:さくら、夏:ひめしゃら、秋:しらかし、冬:いちょう)
階段の吹き抜け
保育室 子供が駆け回れるように、あらゆる角をマルくしている。
柱に貼っている飾りは、皮の付いたまま輪切りにした木です。不均質の面白さは子供たちの個性を現わしている。
目黒川を望むカウンター席。綺麗な桜と川の流れを楽しめるはず。
ランチも明るく気持ちの良い空間に
個室は暖簾と障子でデザイン
半地下になっているので外との目線が絶妙に外れている。
調理場からも外を望める設計。外からはシェフの機敏な腕さばきも見て取れる。
5階 シュミレーションゴルフ室
11のブロック(空間)を縦横にずらしながら結び付けていき、出来た形がこの家のデザインになっている。
窓はアメリカのマーヴィン社製で気密、断熱共に国内の窓よりも性能が高い。エントランスの吹き抜けが1階から3階まで縦に仕切りなく繋がるこの家は、高い断熱性能が求められた。デザインが良いだけでは意味がなく、デザイン性に欠ける事は許されない。この為、気密・断熱性能に大きな影響を与えるドアや窓には優先して予算を使う事にした。真夏、真冬でも快適な住宅となった。